インプラント選び10か条 | インプラント仙台

お問い合わせ

インプラント選び10か条

1、非常用電源の備えはありますか。
非常用電源

日本は災害国家です。最近でも令和元年8月の台風16号では千葉県が、立て続けに10月の台風19号では東日本の各地で未曾有の災害に襲われました。水、電気のライフラインが、1ヶ月以上停止し、生活に大きな支障を与えました。手術は一般診療と異なり、水道水は使用しません。全て生理食塩水なので、水道が止まっても手術だけなら大丈夫です。
 問題は電気です。もし、インプラント手術中に電源が落ちたら、想像しただけでもゾッとします。ドリル途中なら、スタックして抜けなくなります。仮に埋入を中断しても、切開した部位を縫合しなければならず、照明がない環境下で縫合は不確実にならざるを得ません。これは辛いです。
モラル・ハザードとして、最低2000Wh以上の容量が手術として必要です。
後述の手術室以上に非常用電源は表チェック項目です。

2、血液検査、点滴の全身管理されてますか?

インプラントオペでは、何が起こるかわかりません。ショックや、血圧の変動などの偶発症の発症がゼロという保証はありません。故に、患者様の血液検査は必須項目です。本当は、採血が苦手なくせに「当院では血液検査などの大げさな処置を行いません」とうそぶく歯科医がいます。
血液検査はそんなに大げさですか?仮に毎年検診を受けていても、6ヶ月経過すれば体調の変化が起きても不思議ではありません。また、検診とインプラントでは検査項目が異なるので、企業や自治体の検査結果では役に立たない事が多々あります。よって、インプラント治療前の血液検査は必須です。
 手術時の静脈確保(点滴)も重要です。前述の通り、何が起こるかわかりません。特に、ショック時の血圧低下の際は、血管が細くなっているので、ベテランの看護士でも血管を見つけるのが難しいです。ですから、術前からの静脈確保は必至です。
 それでも、ゼロ%ではありません。万が一、偶発症が起きた場合は、BLS、ACLSの救急蘇生のライセンスを持った歯科医師がいる歯科医院は安心できます。

3、「全身麻酔」と謳って、実際は「静脈内鎮静法」。これって・・・・
静脈路確保(点滴)

歯科医師自身が間違って認識しているか、HP制作会社が適当に書いたか分かりませんが、「全身麻酔」と「静脈内鎮静法」は根本的に違います。
もし、全身麻酔と書いて、実際は静脈内鎮静法だったら、契約違反ですよね。
また、「寝ている間に終わる」という表記も、全身麻酔なら100%ありますが、静脈内鎮静法では、個人差もあり「寝ない」人もいます。
その違い、利点欠点を聞いて、違いを確認する必要があります。

4、手術室は?

手術室がなくても、手術は可能です。仮に手術室がない場合は、パーテーションで囲い、他のユニットは一切使用していない条件なら、問題ないというデータが出ています。しかし、手術している横で歯を削っていたり、他の処置をしているような環境では、粉塵が舞い空気が悪くなります。結果、感染のリスクが高くなります。
また、手術室は他の部屋とは交通していない、独立した空調設備が整っているのが必要条件です。また、手術となると、麻酔装置、輸液ポンプ、TCI1ポンプ、となると、手術は専用の部屋があった方が良いかと思います。それと、前述の「非常用電源」の確認も必要です。

5、適正価格ですか?安いのは大丈夫?

 巷では、下部インプラント本体だけの価格を表記をしているホームページがあります。上部構造(歯冠部)を含んでいないので、とても安く感じます。必ず、上部構造を含んだトータル金額を確認してください。
また、手術だけでなく、その後に発生するメンテナンス費用、メンテナンス間隔も併せて確認してください。

6、実績のない治療手技

実際は施術したことが無いのに、いかにも実績があるかのようなホームページを見ます。
 筆者の出入りのインプラント業者さんから聞きました。専用の部材でないと出来ない治療の筈なのに、過去に注文が全く無いのに、いかにもやってますと堂々とホームページに載せており、困惑している、という話でした。これは、歯科医というより、人間としてのモラルを疑います。
実際、インプラント治療は埋入手術だけでなく、歯周外科、全身管理、補綴、審美など口腔外科以外のスキルも要求されます。見栄っ張りな歯科医師は、さも何でも出来るかのように虚栄をはります。患者さんは、動物実験ではありません。十分に習得してから、告知すべきです。
以下は注意すべき手技、手術の一例です。


All-on-4
抜歯即時埋入
即時埋入即時負荷
ブロック骨移植
サイナスリフト(上顎洞挙上術)
遊離歯肉移植術
結合組織移植術
などです。


前述の通り、ホームページは実態がなくても何でも書けます。医院は正確な情報を提示する義務があります。
これを考えると、症例のビフォーアフターはあった方が良いかと思います。早い解禁を願います。

7、インターディシプリナリー(注2)

上記と重複しますが、インプラント治療は、周辺科目も関わってくる総合的な治療です。インプラントの埋入手術の他に、歯周外科、補綴、咬合、審美、麻酔など、様々な科目が関わってきます。素晴らしい結果を求めるには、それぞれのスペシャリストの力が必要です。外科主導型、補綴主導型とか言われますが、理想は全部主導型です。一人の力には限界があるので、多方面から、アプローチ出来る集団が求められます。


(注2)
多くの分野の専門知識や経験が必要な研究課題などにあたるとき、さまざまな領域の学者や技術者が協力し合うこと。また、そのさま。学際的。

8、メンテナンス、リカバリー

インプラント治療は、上部構造が入って終わりではありません。そこからが、長く持たせるためのスタートです。インプラントも天然歯と同じように、日々のメンテナンスが重要です。

トピックス

インプラントの種類によって価格が違うのは何故?
松竹梅の真ん中の「竹」を選ばせる「極端の回避性の法則」を狙った戦略と思われます。内情をお話すると、日本国内ではスイス製のNobelbiocare(ノーベルバイオケア)社とStraumann(ストローマン)社のインプラントが最も高いと言われ、5万近くします。また、日本や韓国の製品には2万を切るものもあります。高いのが良くて、安いのが悪いの論争をする気はありません。
韓国や日本製のインプラントの中にも優れた製品が数多くあります。
良識あるインプラティストは骨の状態や、最終補綴物等によって、使うインプラントを選択します。なので、原価の差が、価格に反映されるならせいぜい3万円の差しかならないはずです。それなのに上部構造が同じなのに何故か「松」と「梅」では、20万以上の差があるクリニックをよく見かけます。個人的には不思議でなりません。
高い設定の「松」は利益の幅を持たせている可能性が高いと思います。それを選択した患者さんはクリニックの利益に貢献したわけで、支出以外は失うものはありません。
問題は、「梅」を選んだ場合です。一見、得した気分になりますが、本当に大丈夫なのでしょうか?
低価格の「梅」は「客寄せパンダ」的な集客の戦略であって、クリニック側の本音は選んでほしくない筈です。
不当に低い設定は、何か省略しているかもしれない可能性を否定できません。安いインプラントを提供しているクリニックは、ガウンやドリルの注水チューブを滅菌もせず、使い廻しているとういう噂を聞いたことがあります。また、上部構造の技工もC国製の、規格外の金属を使用しているという噂も耳にしました。すべてが、そのようないい加減な事をしているとは思いませんが、同じインプラティストとして「松竹梅」的な価格を設定すること自体が筆者には理解出来ません。
インプラントの価格が異なる場合は、衛生面のサービスや技工レベルが、「松竹梅」が同じかどうか、確かめる必要があります。もし、同じなら、最終金額が異なる理由も明確に聞いておくべきです。
インプラント仙台はNobelbiocare(ノーベルバイオケア)社、Straumann(ストローマン)社、Astra(アストラ)社等の世界で最も認知され、エビデンスのある最高級クラスのインプラントを使用しており、異なる価格の設定はしておりません。(但し、上部構造や骨移植等の有無によっては金額が異ります)
すべてにおいて、最高のサービスと品質を患者様に提供できるよう日々努力しております。
日本製より海外製優れているってホント?
前述、日本のインプラント製品が「安い=悪い」ようなイメージを持たれたかもしれませんので、誤解の無いように説明します。決して日本製が劣っている訳ではありません。
日本の工業製品が世界一と思っている方は多いと思います。確かに自動車やカメラ等では世界一と思います。しかし、ことインプラントにおいては、残念ながら、世界一とは言えないのが現実です。なぜかと言うと、近代インプラントはスウェーデンが発祥で、その後スイスが製造に携わり、常にヨーロッパが世界を牽引してきました。日本のメーカー全て合算しても、世界のシュアの1割にも満たないのが現状です。
日本製のインプラントは「比較的安い・精度が高い・衛生的」です。何も問題はありません。むしろ、世界のトップクラスのクオリティです。しかし、表面性状や材質など世界から遅れている、といった印象は拒めません。その理由は、
1、認可の問題
日本の役所は、許認可に対して厳しいのは、皆さんも知っていると思います。
そのため、せっかく優れた発明や発見であっても、臨床に使えるまでの期間が諸外国と比べ長く、その間に諸外国に追い越されているのが現在の日本の医療の問題であり、今後の課題でもあります。
2、歴史
スイスは、ご存じのローレックスやオメガなどの高級機械時計の企業が多数あります。インプラントも機械時計と同じ精密加工が施される工業製品です。スイスにあるStraumann(ストローマン) の工場は広大な敷地にオメガと隣り合わせで建っています。日本にも山梨や長野に優れた精密機械の会社がありますが、製薬会社等とのジョイントベンチャーがありません。スイスにはロシュやノバルティス等の古くからの製薬会社があります。そのため、医・工学のジョイントベンチャービジネスの分野では日本の歴史より古く、ヨーロッパ勢に軍配を上げざるを得ません。
3、市場
日本のメーカーは先ほど申し上げた通り、世界では後発ですので市場に参入するのが遅過ぎたと思います。それと、国内で認可された後の海外展開ですから、外国勢には到底敵いません。世界市場では Nobelbiocare(ノーベルバイオケア)社、Straumann(ストローマン)社、Astra(アストラ)(DentsPlay(デンツプライ)社)、ZimmerBiomet(ジンマーバイオメット)社で世界の60%以上(2015年)が現在の状況です。日本のメーカーもいつかは世界のトップになる日が来ると信じています。
ブローネマルクって何?
ブローネマルクは人名で、インプラント界では「ブローネマルクシステム」と言います。
近代インプラントは1952年にスウェーデンの整形外科医のBrånemark(ブローネマルク)教授(1929~2014年)が偶然発見したのが始まりです。Brånemark(ブローネマルク)教授がいかに素晴らしいのかは、インプラントの普及のために、そのパテント(特許)を独り占めせず、当初からオープンパテントにした事です。そのため、世界のメーカーから同じ規格のインプラントがこの世にでてきました。アメリカの3I(スリーアイ)(ZimmerBiomet(ジンマーバイオメット)社)、韓国の、Osstem(オステム)社、日本のGC(ジーシー)社などが同じ規格のインプラントを製造しています。何故、オープンパテントにしたのかというと、トラブルが発生しても、世界中の歯科医師が対応可能なように、という患者さん本位の考え方からです。人間的にもとても素晴らしい先生でした。
「ブローネマルクシステム」がこの世に出てから50年以上経ちますが、現在も進化しながら、50年前と同じ規格で、使われているのは、いかに優れた形状、規格であったかと、あらためて関心させられます。
現在ではエクスターナル(インプラント自体の維持装置が凸のタイプ)インプラントという呼称が一般的です。
一部ブローネマルクシステムと異なるエクスターナルシステムもありますが、ほぼエクスターナルと言えばブローネマルクシステムです。
インプラント治療を今日のように、一般市民に普及させていただいた、Brånemark(ブローネマルク)教授に感謝申し上げます。

PAGE TOP