インプラントの基礎知識-18,インプラントの種類によって価格が違うのは何故?

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インプラントの基礎知識

18,インプラントの種類によって価格が違うのは何故?

松竹梅の真ん中の「竹」を選ばせる「極端の回避性の法則」を狙った戦略と思われます。内情をお話すると、日本国内ではスイス製のNobelbiocare(ノーベルバイオケア)社とStraumann(ストローマン)社のインプラントが最も高いと言われ、5万円近くします。また、日本や韓国の製品には2万円を切るものもあります。高いのが良くて、安いのが悪いという議論をする気はありません。

韓国や日本製のインプラントの中にも優れた製品が数多くあります。良識あるインプラティストは骨の状態や、最終補綴物等によって、使うインプラントを選択します。
原価の差が価格に反映されるなら、せいぜい3万円の差にしかならないはずです。上部構造が同じなのに何故か「松」と「梅」では、20万円以上の差があるクリニックを見かけます。個人的には不思議でなりません。
高い設定の「松」は利益の幅を持たせている可能性が高いと思います。それを選択した患者さんはクリニックの利益に貢献したわけで、支出以外は失うものはありません。

問題は、「梅」を選んだ場合です。一見、得した気分になりますが、本当に大丈夫なのでしょうか?
低価格の「梅」は「客寄せパンダ」的な集客の戦略であって、クリニック側は本音では選んでほしくない筈です。
異常に安い価格設定は、何かを省いている可能性を否定できません。安いインプラントを提供しているクリニックは、ガウンやドリルの注水チューブを滅菌もせず、使い廻しているとういう噂や、上部構造の技工でC国製の規格外の金属を使用しているという噂を耳にしました。すべてが、そのようないい加減な事をしているとは思いません。しかし、同じインプラティストとして「松竹梅」的な価格を設定すること自体が筆者には理解出来ません。

インプラントの価格が異なる場合は、衛生面のサービスや技工レベルが「松竹梅」で同じかどうか、確かめる必要があります。もし、同じなら、最終金額が異なる理由も明確に聞いておくべきです。
筆者の医院ではNobelbiocare(ノーベルバイオケア)社、Straumann(ストローマン)社、Astra(アストラ)社等の世界で最も認知され、エビデンスのあるインプラントを使用しており、インプラントメーカーごとに異なる価格の設定はしておりません。(但し、上部構造や骨移植等の有無によっては金額が多少異なります)

すべてにおいて、最高のサービスと品質を患者様に提供できるよう日々努力しております。