インプラント治療は、顎の骨を削って金属のネジ(インプラント)を埋め込むという手術を伴う治療です。「手術」というと恐怖感を感じる方や、その安全性について不安に思う方も多いのではないでしょうか。
手術だけど大丈夫?
インプラントの手術は、通常、局所麻酔をして行います。
歯科医院によっては、恐怖心が強い方に対して「静脈内鎮静法」などを併用して、眠ったような状態で手術を受けることも可能です。
いずれにしても、通常、手術中はほとんど痛みを感じることはありません。
術後の痛みに関しても、治療内容による差や個人の感じ方に差はありますが、抜歯を行った時と同じ程度と言われています。
手術のために入院する必要もありませんし、翌日から通常の生活を送ることができます。
インプラントのアレルギーは?
インプラント体は、骨折したときなどに整形外科で治療する際に使用されるボルトやナットと同じ素材である、チタンで作られています。
そこから分かるように、チタンはアレルギーなども起こりにくく(10万人に一人くらい)、体に調和する素材です。
インプラントってどれくらいもちますか?
インプラント治療を受けた後、適切なメンテナンスを行うことが出来て、尚全身状態が極端に悪化しなければ、半永久的に第2の永久歯としての機能を維持することも不可能ではありません。
インプラントのリスクはないの?
手術・治療にリスクが全くない訳ではありません。
事前の検査が不十分な場合や、患者様の全身状態の確認が不十分であった場合など、適切な施術が行われなかった結果、再手術が必要になる事例も多々見てきました。しかし、必然的原因によっておこるリスクは事前に可及的に排除しておく必要があります。そのためには、十分な検査、診査、診断、シミュレーション等は必須です。万が一チタンによるアレルギーが出た場合は偶然的要素で、防御出来ないリスクです。今はまだチタンアレルギーの正確な検査が出来ないのが現状です。